教育と研究、臨床が融合する、大学からの貢献

―診療、教育、研究と幅広く取り組みつつ、常に臨床への貢献を考えられていて…。ある意味では先生が理想の獣医師像とされている、お父様のようなオールラウンダーですね。
 そうなりたいと思っています(笑)。診療のオールラウンダーではないかもしれないですが、さまざまな分野から獣医療に幅広く貢献したいという「ミライ」を描いています。
 大学は臨床と教育と研究が、良い意味で融合している場所だと感じていて、これが一番好きな形です。臨床に即した、臨床に還元できる研究、研究で得た知識や技術を応用した診療、そしてそれらを現場に普及させる教育、三者に全力で取り組んでいます。


―影響を受けた先生はいらっしゃいますか?
 大学時代に所属していた内科学研究室で、指導いただいた小山秀一先生の存在は大きかったです。小山先生に師事する中で、「画像診断は良い画像でみる」ということを学びました。“良い”とは、正しく描出された、画像としてきれいな、かつ異常所見などを判読できるという意味です。特に循環器領域では心エコー図検査が実施されますが、まずはきれいなBモード画像を取得すること、そしてその画像からの判読、治療への繋げ方を教えていただきました。