こんにちは!VETS CHANNNEL事務局です。

今回は、田村和也先生(たむら動物クリニック)による「猫の全顎抜歯①②③」をご紹介いたします。

猫の尾側口内炎における有効な治療法のひとつとされる「全顎抜歯」について、手技のテクニックや治療成績を左右するポイントといった、実際に治療行っていく上での注意点を詳細に教えていただきました。
実際の手技についてだけでなく、飼い主の理解を深めるインフォームや治療反応への考え方など、さまざまな観点から学ぶことのできる動画となっています。

猫の全顎抜歯①②のPoint!


■ 猫の全顎抜歯①【抜歯(右上顎)】
1. 歯肉フラップの作成(00:08〜02:40)
Point!  歯槽骨までしっかり切開しておくと、粘膜を過度に損傷することなく一括でフラップを作成できる。


2. 抜歯(02:40〜12:59)
Point! 根尖部を必ず目視し、常に残根がないことを確認するよう心がける。


■ 猫の全顎抜歯②【抜歯(右下顎)】
1. 歯肉フラップの作成(00:08〜02:45)
Point!  オトガイ孔から伸びる血管を損傷しないよう、広く観察するためにフラップを大きく作成する。


2. 抜歯(02:45〜12:54)
Point! 下顎前臼歯はType2吸収病巣の好発部位であるため注意する。
Point! 犬歯抜歯時は医原性顎骨折に気をつける。しっかりと頬側歯槽骨を切削し、無理な力を加えないようにする。