- はじめに -

こんにちは。動物病院ヒューマンスキル育成コンサルタントの田中理咲(タナカリサ)です。

先日、Eduward Mediaの編集スタッフの皆さんと打ち合わせをした後、わいわい楽しくそれぞれのタイプについて分析しあいました。比較的タイプが分かれていたので、同じ接し方でも「私はそれ嫌いだな」「え!私は絶対そうしてほしいです!」など様々な反応がみられて、とても面白かったです。その中でも「褒める」という行為に対する反応の違いには、皆さん驚かれていました。

最近の若者は「褒めて育てたほうがよい」と言われていますし、私も「褒める」を有効活用するとすくすく育っていく世代だと感じています。ただ、「最近の若者」の中にも、4つのタイプは混在しているわけで、若い人だから褒めておけばよいという単純な感覚ではいけないのです。

もしかしたら…、「ゆとり世代だけど、褒められるのはとても嫌だ!」という後輩がいるかもしれませんよ。
それでは、「タイプ別の褒め方」を一緒に考えていきましょう。

<第4回目はこちら>
http://media.eduone.jp/detail/10296/

ただ「褒めればいい」ってものではない!

まずは「褒める」のが本当に人を育てるのに役に立つのか?という点から考えてみましょう。「褒められることの効用」は多くの方が実感していると思います。単にその瞬間に喜び、達成感、成長実感を得るだけでなく、「よし次も頑張ろう!」というモチベーションや前向きな行動が生まれたりしますよね。

そもそも人は社会的な生き物です。だからこそ他者に受け入れられ、認められたい欲求があって当然で、それが満たされると嬉しいものです。脳科学的にも「報酬系」と呼ばれる「線条体」という部分が、他者からよい評判を得たときに、お金をもらった時と同じように反応するなど、褒める効用を示した研究結果が複数あります。

一方で、「嫌われる勇気」で一世を風靡したアドラー心理学では、褒めることを徹底的に否定しています。「褒めることは相手の自律心を阻害し、褒められることに依存する人間をつくり出してしまう」という考え方です。私は一理あると思うので、目的に向かい自分で自分を適正に評価していく考え方も教えることを大切にしています。
また、脳科学者の中野信子氏も書籍『空気を読む脳』の中で、「本当に頭がいいんだね」と褒められた子どもたちが、難しい課題を回避したという実験結果から、「“頭がいい”と褒めることが難しい課題をやろうとする気力を奪い、より良い成績を大人たちに確実に見せられる優しい課題を選択させるという圧力になる」と分析しています。

両極から考えてみて改めて思うのは、「ただ褒めればよい」ということでなく、「相手にとってそれがどう作用するか?」を観察して、「褒める」を「成長」に活用することが大切だということです。
そんな視点をもってぜひ、タイプ別の褒め方のヒントを読み進めてください。


<各タイプの復習をしたい方はこちら>
http://media.eduone.jp/detail/10258/