救急処置が必要な動物を目の前にしたとき…
動物看護師として、獣医師として、
「何から始めればいい?」「どの順番で対応すればいい?」
「どのように管理するのが正しい?」
と迷ったり、焦ったりしたことはありませんか?

2020年7月、エデュワードプレスから
『as BOOKS チームで取り組む獣医師 動物看護師のためのICU管理超入門』が発刊されました。

なぜこの書籍を発刊しなければならなかったのか?
ICU管理をしっかり学ばなければいけない理由とは?
動物看護師だけでなく、獣医師の皆さまに伝えたかったこととは?

同書の著者である佐野忠士先生にお聞きしました。

※本インタビューコラムの内容は2020年8月時点のものです。

動物医療では国内初。「ICU管理」に特化した書籍の、誕生の背景

みなさま、こんにちは。酪農学園大学の佐野です。

この書籍はその名の通り、ICU管理・集中治療管理に関する書籍ですが、この分野に特化した日本オリジナルの書籍は初めてではないでしょうか。ちょっと恥ずかしいですが「国内初のICU管理に特化した書籍」として自信を持っておすすめしたいと思います。

本書は動物看護師さん向けの雑誌『as』で、2年間連載した「はじめてのICU動物看護」の内容をまとめ、情報が変わったもの、もしくは最新の情報というものを可能な限り盛り込んで加筆修正したものです。
連載時は動物看護師さんを中心に記載していたので、治療や管理についてはできるだけ書かないように意識して作成していました。

しかし、当たり前のことなのですが、集中治療、救急医療は動物看護師さんだけでなく、獣医師そして動物病院全体で取り組む「チーム医療」というものがカギになると強く感じるようになったのです。

そこで今回、「治療」や「管理」という内容にも踏み込んで解説させていただきました。
「獣医師」「動物看護師」両方を対象にすることでタイトルも代えさせていただき、書籍化する運びとなったのです。