栄養学に基づいて犬と猫の健康を実現する企業(Health Through Nutrition Company)として、プレミアムペットフードおよび食事療法食を展開するロイヤルカナン ジャポン(本社:東京都港区、社長:山本 俊之)は、「愛玩動物看護師国家資格を取り巻く現状調査2024」の結果を公開しました。本調査は、2023年4月に最初の愛玩動物看護師の国家資格取得者の誕生を受け、アニマルケアスタッフ*、獣医師を対象とし、一般社団法人 日本動物看護職協会との共同企画により実地されました。
*国家資格誕生前は動物看護師と呼ばれていた国家資格保持者を含む動物看護職スタッフの総称

ニュース概要

調査実施の背景と目的
犬や猫等の愛玩動物が家族の一員として大切な存在となっている中、ペットオーナーが求める獣医療の内容は高度化、多様化が進んでいます。また近年では、動物が人に与える影響の重要性が認識され、動物を介在した介護や福祉、疾病治療、教育に関するさまざまな活動も行われるようになり、愛玩動物の社会的な意義も高まっています。このような環境も背景に、愛玩動物の看護にあたる動物看護師の資質向上や獣医療のさらなる普及・向上を目的として、2022年5月1日に愛玩動物看護師法が施行され、愛玩動物看護師が国家資格として定められました。
施行から2年が経過し、これまでの2回の試験を通じ合計約23,000名以上の愛玩動物看護師が誕生しています。動物病院をはじめとした獣医療現場において活躍が進む一方で、今後、この資格をどのように活かしていくのか、将来どのようなスキルアップを目指したいのかなど、悩む声が多く聞かれるのも実情です。
獣医療のサステナブルな発展と未来を支援するために、さまざまな取り組みを行っているロイヤルカナンは、愛玩動物看護師の資格を取得した皆さんが獣医療の現場でさらに活躍いただけるよう、アニマルケアスタッフ、獣医師を対象に愛玩動物看護師を取り巻く現状について調査しました。

調査結果のまとめ
① 資格取得は予定者も含めると97%となり、愛玩動物看護師が獣医療の現場に欠かせない資格と認識されている。
② 愛玩動物看護師が国家資格化したことにより、仕事に対する「責任感の向上」「知識や技術の向上意欲」といったポジティブな意識変化が生じている。
③ スキルアップのために、すでに意欲的に学習をしている人は約4割いる。学習方法はWeb媒体が主流。
④ 獣医師の約半数が国家資格化に期待している。一方で、実際の仕事内容は現時点では大幅には変わっておらず、愛玩動物看護師に任せる業務の増加が今後のカギ。

調査概要
・調査タイトル: 愛玩動物看護師国家資格を取り巻く現状調査2024
・調査対象者:  (アニマルケアスタッフ)サンプル数 1,991名
         (獣医師)サンプル数 500名
・調査期間:   (アニマルケアスタッフ)2023 年 12 月 8 日 ~ 12 月 18 日
         (獣医師)2023 年 12 月 16 日 ~ 2024 年 1 月 11 日
・調査方法:   インターネット
・調査協力:   一般社団法人 日本動物看護職協会
・調査機関:   株式会社Zpeer
・調査レポート: URL< https://royalcanin.jp/media/uploads/2024/04/FIX愛玩動物看護師国家資格を取り巻く現状調査2024.pdf >

■アニマルケアスタッフの80%は既に「愛玩動物看護師」資格を取得済み。今後取得予定は17%。
■取得理由は、「スキルアップ」(64%)、「長期的な勤務」(54%)とキャリアに対する前向きな意識。

動物病院に勤務し、臨床業務に携わっているアニマルケアスタッフの約80%がすでに愛玩動物看護師の資格を取得済みで、今後取得予定と答えた人も17%いました。合計すると97%ものアニマルケアスタッフが取得(予定)となり、愛玩動物看護師が獣医療の現場に欠かせない資格と認識されていることが分かりました。
また、資格を取得しようと思った・思っている理由の上位には「スキルアップを図るため」「動物看護師として長く働きたいから」が上位に挙がり、自身のキャリアに対して前向きな理由が挙がりました。


■愛玩動物看護師が国家資格化されたことにより、仕事に対する意識に変化が生じている。
■具体的な変化の内容は「責任感の向上」「知識や技術の向上意欲」が上位に。

愛玩動物看護師が国家資格化されたことによる仕事への意識変化を聞いたところ、「大きく変化した」「多少変化した」と回答した人を合わせると半数以上となりました。
また、仕事への意識変化の内容を具体的に聞くと「責任感の向上」「知識や技術の向上意欲」「モチベーションの向上」が上位に挙がり、国家資格化されたことで責任感やモチベーションが向上し、知識・技術の学習意欲が高まっている人が多いことが分かりました。


■約4割の人がすでにスキルアップのために意欲的に学習を行っている。
■上位に挙がった具体的な学習方法は「Webセミナー」「Web上のコンテンツ」とWeb媒体が主流。

現在すでに、4割近い人がスキルアップのために勉強等を行っていて、「行う予定だがまだ始めていない」人を合わせると、7割に上ることが分かりました。
また具体的な学習方法について聞いたところ、「Webセミナー」「Web上の文字コンテンツ」が上位に挙がり、テキストや教科書、雑誌や書籍などの紙媒体よりもWeb媒体が主流であることも分かりました。