こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
本日は関 真美子先生(日本大学)にご講演いただいた「エキスパートに学ぶ外科手技シリーズ第11回 皮弁法」のご紹介です。

各分野のエキスパートを講師に迎え、教科書だけでは学ぶことが出来ない外科手技の知識や実践的なポイントを解説するシリーズ最終回。皮弁法をテーマに、皮膚欠損の閉鎖法選択から実際の手技やポイントまで、手術の選択肢を広げるテクニックを紹介します。
一歩踏み込んだ、より質の高い手術を行いたい方におすすめです。

◇エキスパートに学ぶ外科手技シリーズ第11回 皮弁法
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004389/

エキスパートに学ぶ外科手技シリーズ第11回 皮弁法のPoint!


1. 皮膚欠損の閉鎖法(0:38~5:43)
Point! 可能な限り一次閉鎖が望ましいが、困難である場合に皮弁法を選択する。選択の際は、動物の種類や品種、創部の部位と大きさ、皮動脈の存在など、術前評価をしっかりと行う。


2. 皮下血管叢皮弁/局所皮弁:前進皮弁(5:43~13:35)
Point! 小規模の皮弁形成に利用される。皮動脈ではなく深層の毛細血管を利用するため、血行が十分ではないことに注意する。


3. 回転皮弁、転位皮弁(13:34~25:26)
Point! 皮弁は丁寧に扱い、皮下組織にダメージを与えないように注意して操作する。


4. 軸状皮弁(25:26~49:40)
Point! 皮動脈を利用するため、血液供給が確実となり、大規模な皮弁形成が可能となる。全周切開で島状皮弁として利用することもできる。


5. 皮弁の生着率、合併症、皮弁を成功させるには(49:40~55:57)
Point! 感染や漿液腫、創の裂開、壊死に注意する。大きな皮弁を形成する際はドレーン留置を考慮すると良い。


●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/


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