こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
本日は寺門 邦彦先生(ペテモどうぶつ医療センター相模原)による「類皮腫切除術」のご紹介です。

本動画は、若齢パグの左眼耳側角膜および結膜に発生した皮膚組織(類皮腫)の外科的切除術です。
角膜を穿孔させずに皮膚組織のみ切離するテクニックや結膜の止血法、角膜を傷付けない眼瞼縫合のポイントなど、丁寧な解説とともにご確認いただけます。

類皮腫切除術 のPoint!


1. 角膜切開、皮膚組織の剥離(0:12~8:35)
Point! 厚さ約0.6mmの角膜を穿孔させないよう注意しながら、ガードナイフを使って切開ラインを決め、クレッセントナイフで角膜を半層だけ残して層間切除する。


2. 取り残しの確認、止血(8:35~13:05)
Point! 毛根が残存すると術後に発毛するため、しっかり確認する。皮膚組織切除部分および強膜からの出血には、10倍希釈したエピネフリンを使用する。


3. 結膜-角膜輪部縫合(13:05~17:40)
Point! 縫合時においても針が貫通しないよう十分注意する。欠損した角膜は術後白濁が残る。


4. 眼瞼縫合(17:40~21:56)
Point! 決して縫合糸を結膜側に露出させず、マイボーム腺開口部より針を出すように意識する。


●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/


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