【2023年1月度 月間高額保険金お支払い事例】

・2023年1月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。


・お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
・個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
・2023年1月1日~2023年1月31日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。
《1日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。》

【平均的な保険金お支払い事例】
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの誤飲、胃腸炎の診療をご紹介します。

【誤飲、胃腸炎の事例】


上記金額は、1,000円未満を切り捨てています。

【高額診療「犬の肺の乳頭腺癌」を獣医師が解説】
2023年1月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の肺の乳頭腺癌」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。

【肺の乳頭腺癌とは、どんな病気なのか】
腫瘍には良性と悪性があり、悪性のものを「がん」と呼びます。肺にできる悪性腫瘍(がん)には、「原発性肺がん」と「転移性肺がん」があります。原発性肺がんは、肺の細胞ががん化したもので、人に比べ犬や猫での発生率は非常に低いことが知られています。一方、転移性肺がんは、肺以外の場所から、がん化した細胞が血管やリンパ管に入り込んで肺に運ばれ、病巣を作るものです。

今回は、肺にできる腫瘍の中から原発性の悪性腫瘍(がん)のひとつである乳頭(状)腺癌に焦点を当ててお伝えします。肺にできる腺癌(肺腺癌)の分類のひとつに乳頭(状)腺癌があり、がん細胞が乳頭状に積み重なって増殖するという病理学的な特徴を示します。好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)は知られていませんが、発生年齢は高齢であることが知られています。

【事例の犬の肺の乳頭腺癌、前十字靭帯断裂の通院日数、入院日数、手術回数について】


※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。

【犬の肺の乳頭腺癌の診療内容】
下記の診療内容は、犬の肺の乳頭腺癌の一般的な診療内容についての記述になり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。

【検査】
■問診、視診、聴診
原発性肺腺癌では、多くの場合、初期には症状が見られません。しかし、腫瘍が大きくなってくると、咳や呼吸困難、体重減少などの症状が起こります。また、跛行(はこう:足を引きずるように歩くこと)や発熱などが認められるケースがあります。症状がある場合は、飼い主さんに症状が始まった時期やきっかけ、日常生活での様子などを伺います。
■画像検査
胸部レントゲン検査が有効です。CT検査により、ほかの臓器やリンパ節への浸潤(周囲に広がっていくこと)や転移について確認する場合もあります。
■血液検査
採血により、全身の健康状態を確認します。
■細胞診、病理検査
病巣に細い針を刺し、中の細胞を少し取って顕微鏡で確認します。外科手術時に病理検査を行うこともあります。
また、胸水が貯留していれば、状況によっては胸水を抜いて検査します。
■治療法
肺の乳頭(状)腺癌の一番の治療法は外科治療です。外科治療を選択できない場合、内科治療を行います。
■内科治療
抗がん剤などが使用されます。
■外科治療
肺の病巣部を切除します。腫瘍がある肺葉ごと切除する場合もあります。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。
■予後
肺の乳頭(状)腺癌が外科手術で完全に切除できた場合の予後は良好です。一方で、多臓器やリンパへの転移が生じていたり、完全切除が行えなかったりするような場合は、予後は不良となります。

<まとめ>
原発性の肺腫瘍は犬では珍しく、肺の乳頭(状)腺癌を患うリスクは高くありません。しかし、外科手術が必須となります。愛犬がシニア期に入ったら、健康診断に胸のレントゲン検査を加え、早期発見ができるようにすると安心です。

【会社概要】
■商号   : ペットメディカルサポート株式会社
■代表者  : 代表取締役社長 米満 明仁
■所在地  : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
■営業開始日: 2008年5月2日
■事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
■資本金   : 3億3,275万円(2022年3月時点)
■URL    : https://pshoken.co.jp/


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