こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
本日は、ウサギの歯科疾患に関するこちらの論文をご紹介いたします。
うさぎの歯科治療の解説動画もこちらにございますので関連動画としてぜひご活用ください。

◇うさぎの歯科治療
【術前カンファレンス】
講師:成毛 淳人先生(シンシア動物病院)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004272/

【OPE】
講師:成毛 淳人先生(シンシア動物病院)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004284/

ウサギの歯科疾患とその危険因子 - チリ首都圏における民間研究

背景:
ウサギは常生歯を持っており、この特徴により多因子疾患である後天性歯科疾患 (ADD) を発症しやすい。

目的:
この研究の目的は、ペットであるウサギにおける ADD の危険因子を評価すること。

方法:
2018年から2021年の間に開業医で治療を受けた1,420匹のウサギのレトロスペクティブ分析を実施。
診断時の兆候に加えて、いくつかの変数が臨床記録から取得されました。

結果:
ADDはウサギの25.4%で発見され、そのほとんどが頬側の歯に見られました。
さらに、年齢 (OR = 1.029; 95% CI = 1.023-1.035; p < 0.001) および性別 (男性) (OR = 1.591; 95% CI = 1.226-2.064; p < 0.001) が有意な危険因子であることが判明しました。 追加用。
対照的に、自由なライフスタイル (OR = 0.565; 95% CI = 0.362-0.882; p = 0.012) および食事での干し草の摂取 (OR = 0.323; 95% CI = 0.220-0.473; p < 0.001) は防御因子でした。

結論:
ADD は有病率が高く、通常は過少診断されており、臨床検査中に患者を徹底的に評価する必要性がある。
この研究により、ADDとその予防に関する知識は向上する。


Dental Disease in Rabbits ( Oryctolagus cuniculus) and Its Risk Factors-A Private Practice Study in the Metropolitan Region of Chile
Tamara Palma-Medel ,Daniela Marcone
Animals (Basel)., 2023 Feb 15
PMID: 36830463


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https://media.eduone.jp/list/106/123/


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