こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
本日は、抜歯後の疼痛評価に関するこちらの論文をご紹介いたします。
抜歯術の解説動画もこちらにございますので関連動画としてぜひご活用ください。

◇閉鎖的抜歯術
【術前カンファレンス】
講師:奥村 聡基 先生(パーク動物病院)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004228/
【OPE】
講師:奥村 聡基 先生(パーク動物病院)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004229/

◇埋伏歯抜歯術
講師:岡野 公禎 先生(横浜どうぶつ歯科 おかの動物病院)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004237/

犬の局所麻酔薬としてリポソーム化ブピバカインを用いた抜歯後の疼痛評価

目的:
神経ブロックのためにブピバカイン塩酸塩 (BH) またはリポソーム化ブピバカイン (LEB) のいずれかを投与した犬の抜歯後の活動性・食欲、および疼痛の飼い主評価を評価すること

動物:
抜歯を必要とする健常犬
術前にNSAIDsを皮下投与、その後の手順は全身麻酔下で完了している。

方法:
犬をBHあるいはLEBを受けるように無作為に割り当て、退院から1日目と2日目の終了時に評価した。

結果:
1日目と両日合わせた飼い主評価はLEBを受けた犬で有意に低かった。
抜歯の回数、神経ブロックから評価までの時間、院内における疼痛評価、レスキュー鎮痛を必要とする犬の数に有意差は認められなかった。

結論:
BHを受けた犬と比較して、LEBでブロックをした犬は術後2日目に飼い主が評価したのと同様に
活動性・食欲の改善と口腔の疼痛が軽減したと結論付けた。

Post-operative Pain Assessment Following Tooth Extraction Using Liposomal Encapsulated Bupivacaine as a Local Anesthetic in Dogs.
Teela L Jones., Roberto Cediel
J Vet Dent., 2023 Mar 15;8987564231161226.
PMID: 36922766


●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/106/123/


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