こんにちは。VETS CHANNNEL事務局です。
今回は、岩井 聡美先生(北里大学)による
泌尿器外科のテクニック 猫の会陰尿道造瘻術をご紹介いたします。
◇泌尿器外科のテクニック 猫の会陰尿道造瘻術
講師:岩井聡美先生(北里大学)
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003936/
本講義では、猫の会陰尿道造瘻術に関して解剖図と照らし合わせながら、
陰茎の剥離から包皮を使用した縫合法まで、詳細に解説いただきました。
繊細なテクニックが必要となる泌尿器外科をこの機会に学んでいきましょう。

泌尿器外科のテクニック 猫の会陰尿道造瘻術のPoint!

1. 猫の尿道閉塞の病態(00:08〜09:32)
Point! 猫の尿道は弾性繊維が豊富であり尿道圧が高く、さらに雄猫の尿道は犬と比較して相対的に細いため、小さな結石や砂粒状結石、炎症産物によっても閉塞してしまうことがある。

2. 猫の会陰尿道造瘻術の適応と経過(09:33〜16:06)
Point! 包皮粘膜を温存して会陰尿道造瘻術を行うことにより、上皮が尿道粘膜をおかしてピンホールを作成することや皮膚炎・瘻孔部への張力負荷の防止につなげることが出来る。

3. 会陰尿道造瘻術の手順(16:07〜30:59)
Point! 左右の坐骨海綿体筋は骨盤骨膜から剥離していくと出血を最低限に抑えることができる。

4. 会陰尿道造瘻術の実際(31:00〜43:22)
Point! 尿道は尿道球腺に向かって尿道粘膜までしっかりと切開し、線維化した部位をこえて粘膜が視認できるようになったら、バルーンカテーテルを挿入する。この際残す尿道を傷つけることが無いように注意する。
●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/