こんにちは。VETS CHANNNEL事務局です。
今回は、藤田 淳先生(日本小動物医療センター)による卵巣子宮摘出術をご紹介いたします。
卵巣子宮摘出術は、臨床現場において最も身近な手術であるとともに、外科的手技の基本が詰まった重要な手術のひとつでもあります。この動画は膣腫瘤切除術と同時に実施されたものであり、高齢のパグという、比較的難易度の高い状態の犬における手術手技を紹介していただいています。
新人の先生だけでなく、日々のルーティンワークとして避妊手術を行われている先生にもおすすめの動画です。

卵巣子宮摘出術のPoint!

1. 左右卵巣アプローチ(0:15~4:59)
Point! 子宮広間膜の脂肪が多く、そのままでは卵巣堤索や動静脈が目視できない。しっかりと脂肪を寄り分け、堤索や血管を目視しつつ焼烙する。

2. 子宮頸部アプローチ、子宮動静脈の結紮(5:00〜8:57)
Point! しっかりと脂肪組織を切り離して頸部を露出させる。高齢など子宮動静脈が発達している場合には、子宮とは別に結紮しておく。

3. 子宮頸部切断、断端部縫合(8:58〜12:33)
Point! 子宮粘膜を内反させるように連続縫合を行う。
こちらの動画はVETS CHANNELでご覧いただけます。
◇卵巣子宮摘出術
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1001173/
◇卵巣子宮摘出術の手順とポイント解説
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1001203/
是非ご覧ください。
●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/