こんにちは。VETS CHANNNEL事務局です。
今回は、藤田 淳先生(日本小動物医療センター)による
How to 電気メス ~切開・剥離・凝固の使い分け~①【電気メスの原理】をご紹介いたします。
電気メスはほぼ全ての動物病院が保持し、日常的に手術に使用していますがその使用方法に関して
詳細に学ぶことは少なく、“なんとなく”止血や剥離に用いていることが多いのではないでしょうか。
本セミナーでは、電気メス対応の模型を用いて切開・剥離・凝固の手技を解説いたします。
機器の原理を理解し、正しい電気メスの使い方を身につけていきましょう。

How to 電気メス ~切開・剥離・凝固の使い分け~①【電気メスの原理】のPoint!

1. 電気メスの歴史(00:10〜3:25)
Point! 電気メスとコールドメスを比較した際に、臨床的には疼痛・治癒に差は認められないが、組織学的スコアでは電気メスの方が悪かった。症例の状態を見極めながら、使用する器具を選択する必要がある。

2. 電気メスの原理(03:26〜9:23)
Point! 電気メスは電極間に交流電流を流しており、電子・イオンの振動により生じているジュール熱および熱伝導、放電現象を用いている。

3. カットモードについて(9:24〜16:05)
Point! カットモードでは、細胞を瞬間的に蒸散させて切開している。組織に触れるか触れないかの距離でなるべく一か所に放電を集中される必要がある。

4. コアグモードについて(16:06〜25:32)
Point! コアグモードはジュール熱による変性・脱水を用いている。そのため、先端はなるべく広く接触させ、ゆっくり発熱せることが重要である。

5. 対極板について(25:33〜28:22)
Point! 対極板にはヨーロッパで発展した導電型とアメリカで発展した容量結合型の2種類が存在し、使用する機器に対応したタイプを選択する。
こちらの動画はVETS CHANNELでご覧いただけます。
◇How to 電気メス ~切開・剥離・凝固の使い分け~①【電気メスの原理】
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004104/
是非ご覧ください。
●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/