こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
今回は頭部外傷に対するCT検査をテーマとした論文を紹介いたします。
画像検査に関する動画と合わせてご活用ください!

◇動物の心疾患における超音波検査とCT検査
 講師:岩永孝治先生(東京動物心臓病センター)
 https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003729/

◇初心者のためのCT検査BASIC -総論- ①CT検査とは
 講師:池田彬人先生(日本小動物医療センター/東京大学附属動物医療センター)
 https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1003608/

犬の頭部外傷における単純CTおよび造影CTの診断的有用性

背景:
本研究の目的は、頭部外傷を呈した患者において、単純CT(PCT)所見と比較した際、造影CT(CCT)により検出可能な追加所見について評価することである。
3施設において頭部外傷の既往歴のある犬のカルテを調査した。匿名化されたPCTとCCT画像を、獣医放射線科医が別々に評価した。
分類された所見から、以下の結論が導き出された:
(A) PCTで異常が確認されたが、CCTでは見逃された。
(B) CCTで異常が確認されたが、PCTでは見逃された。
(C) PCTとCCTの両方で異常が確認された。

結果:
32例の犬を対象とした。
その結果、CCTまたはPCT(カテゴリーAおよびB)いずれかで確認され、もう1つの撮影方法では見逃された所見は、軽度の軟部組織および洞の変化に限られることが示された。
骨折61例、顎関節損傷6例、眼窩損傷4例、軟部組織充填を伴う鼻腔の異常14例、肺気腫13例、癒合分離4例、頭蓋内出血12例、脳浮腫6例、脳正中偏位5例、頭蓋内気腫3例、脳ヘルニア3例、実質内異物(脳内にある異常構造物として定義する 例:骨片、弾丸、歯など)6例は、PCTとCCTの両方で確認された(カテゴリーC)。脳浮腫の重症度分類では、PCTとCCTで50%(3/6)で異なっていた。

結論:
PCTは頭蓋内外傷の存在を確認するのに有用であり、CCTは重要な外傷性変化の評価に必須ではないことが示された。

The diagnostic value of intravenous contrast computed tomography in addition to plain computed tomography in dogs with head trauma.
Vali, Y., Gielen, I,, Soroori, S., et al.
BMC Vet. Res., 2021; 17(1): 46.
PMID: 33482817.


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