こんにちは!VETS CHANNNEL事務局です。
今回は、木村 太郎先生(動物外科診療室VST、木村動物病院)による
膝蓋骨脱臼整復術【関節鏡検査】・膝蓋骨脱臼整復術をご紹介いたします。
「できるだけシンプルな術式を」という先生の信条通り、
症例の病態を確認しながらの丁寧な術式選択がなされた手術動画となっており、既に整形外科を実施されている先生だけでなく、これから始めようという先生方にもお勧めです。
膝蓋骨脱臼症例での関節鏡動画がセットになっているため、損傷程度の低い靭帯の状態や、脱臼による滑膜炎の程度など、新たな学びも多いのではないかと思います。

膝蓋骨脱臼整復術のPoint!

■膝蓋骨脱臼整復術【関節鏡検査】(00:09〜13:22)
1.膝関節の観察(00:09〜13:22)
Point! 関節内をよく観察し、滑膜炎の程度や前後十字靭帯の損傷・機能を確認する。

■膝蓋骨脱臼整復術
1. 切開、関節アプローチ(00:12〜04:45)
Point! 関節鏡後だと皮下が水腫様になり脛骨稜の目視は困難なため、骨の触診を頼りに鋭性に切開を進める。

2. 滑車溝造溝(04:45〜16:50)
Point! キャリパーを用いて膝蓋骨の最大幅と必要となる滑車溝幅を計測し、造溝する。

3. 脛骨稜移植(16:50〜23:30)
Point! 脛骨粗面の固定時、親指で脛骨外側・腓骨頭、人差し指で内側高平部尾側を支えるように持つと、挿入するピンの角度がわかりやすい。

4. 関節包縫縮、閉創(21:00〜31:49)
Point! 都度、膝関節を屈曲・伸展させて膝蓋骨が滑車溝を動いているのを確認しつつ、強度を調整しながら縫合していく。内側・外側支帯のテンションが同じくらいになることを目指す。
こちらの動画はVETS CHANNELにてご視聴いただけます。
◇膝蓋骨脱臼整復術【関節鏡検査】
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004074/
◇膝蓋骨脱臼整復術
https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004073/
ぜひご覧ください!
●これまでの連載は以下のURLから閲覧できます。
https://media.eduone.jp/list/102/122/