食物アレルギーにおける問診の重要性 - 問診を動物看護師に!-

司会:最後に、食物アレルギーにおける問診の重要性について教えてください。

島崎:適切な検査や治療を実施するためにも、皮膚科において問診は重要だといえます。ですが、診療の多忙さから、対症療法に特化しすぎている傾向にないでしょうか。もしも時間が足りない場合は、まずは“皮膚科の問診票”を活用することをお勧めします。その際に注意したい点が、問診の意図を飼い主が理解しておらず、診断や治療につながる情報が得られないことです。たとえば「シャンプーの頻度」という項目に対し、本当は「週に●回」「最後に実施したのはいつ」など、具体的なことを知りたいのに、飼い主が「たまに」としか書いていないなら、詳細を聞きだす必要があります。足りない情報や飼い主との認識の違いを補完するために、獣医師のかわりに問診がうまい看護師を育てるとよいのではないでしょうか。

井上:島崎先生も仰っているように、限られた時間の中で効率よく必要な情報を獲得するためには、問診票の活用が大切だと思います。そのような役割を動物看護師に一任することで、診療への責任感が生まれるとともに、治療奏効時の達成感もより共有できるのではないでしょうか。

伊佐:食物アレルギーの治療は飼い主の協力が必要不可欠であり、モチベーションの維持は大切だと思います。問診票を一緒に完成させることで、飼い主に対する病院側の熱意が伝わりやすくなり、コミュニケーションも活発に取れることで、治療も成功しやすくなるかと思います。今回の対談企画では、無料の食物アレルギー問診票を配布していますので、ぜひご活用ください。


こちらのページ(https://media.eduone.jp/detail/11680/)より、問診票をダウンロードできます!


こちらの記事もおすすめ