こんにちは!VETS CHANNNEL事務局です。
今回は、川合 智行先生(横浜山手犬猫医療センター)による
大腿骨頭切除術、術後解説をご紹介いたします。
本動画は基礎疾患のある股関節脱臼の犬における大腿骨頭切除術について、その手術手技の紹介と症例解説の動画となっています。骨頭部へのアプローチ手順や骨切ラインの設定、十分な骨頸部の露出など、
細かなポイントやテクニックまで丁寧に解説していただきました。
川合先生は以前にも、別症例の大腿骨頭切除術についてご解説いただいています。
併せてご覧いただき、手技についてより知識を深めていただくこともお勧めです。

大腿骨頭切除術のPoint!①

■大腿骨頭切除術
1.切皮、骨頭部アプローチ(00:16〜08:45)
Point! 大腿二頭筋をランドマークに切皮を進め、その下の浅臀筋と大腿筋膜張筋の間から中臀筋および深臀筋、その更に深部に骨頭部は存在する。

2.骨頭・骨頸部の露出、骨切りラインの決定(08:45〜15:55)
Point! 骨頭を出す際、股関節を外旋させるようにすると視野が確保しやすい。

3.骨切り、関節包縫合(15:55〜21:00)
Point! 関節包を縫合して終了することが望ましいが、多くは脱臼時に破損しているため、可能な限り実施する。

4.縫合(21:00〜28:23)
Point! 骨頭部アプローチの順と逆に筋を寄せて縫合する。