診断名;尿路結石(尿閉)

もう一度X線像をみてみましょう。


X線画像にうつっていたのは、尿道結石です。
モルモットでは尿石症がよく認められ、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石のいずれもみられます。

症状は犬・猫のそれとよく似ていますが、モルモットは痛みに敏感な個体が多く、食欲不振が顕著に出たり、排尿痛がひどい(鳴き叫ぶなどの稟告が聴取されます)ケースがほとんどです。

尿道結石の症例では、排尿不全から尿毒症を引き起こすことがあるので迅速な対応が必須といえるでしょう。

モルモットの結石の主成分はほとんどがカルシウムですから、治療には外科的摘出が望ましいです。


図 全身麻酔下にて摘出した尿道結石
摘出後の状態改善はとてもスムーズでした。

※具体的な麻酔・手術法は成書を参考にしていただければと思います。

次回のテーマは、症例クイズ: おしりにできものができたウサギです。
(7 月 12 日 公開予定)
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進藤祐介 (うさぎと鳥・小動物の専門病院 BUNNY GRASS)

日本獣医生命科学大学 卒業(2007 年)
ハート動物クリニック(愛知県豊橋市) 勤務
田園調布動物病院(東京都大田区) 勤務

「すべての動物に平等な医療を」を信念に日々診療に取り組んでおります。
正確な診断や高度な獣医療のご提供だけでなく、愛情を持って動物に接することをお約束いたします。

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