みなさん、こんにちは!
東京都葛飾区で開業している獣医師の進藤と申します。
私が運営している病院は、エキゾチックアニマルの専門病院です。
当院には犬・猫はまったく来院しません。
狂犬病予防接種やフィラリア予防もないので、春の繁忙期もありません(これはよいことなのでしょうか??)。
一般的な動物病院で働く獣医師の皆さんの目には、当院のような専門病院の日常は新鮮にうつると思います。
本連載では、エキゾチックアニマル専門病院での日常を少しずつ紹介していきたいと思います。

症例クイズ:こんなモルモットをどう診療する?
雄のモルモットが来院しました。主訴はお腹にできものがあるとのことです。
図 来院したモルモット
一般状態は良好です。
図 症例の腹側
陰嚢と包皮が認められるので、雄個体で間違いなさそうです。
モルモットは近年、子供向けアニメーションにも取り上げられるくらいとても人気のエキゾチックアニマルです。
ビタミンC合成能がないなどの特徴は、獣医師国家試験では押さえておかなくてはいけない事項です(もしかしたら愛玩動物看護師試験も!?)
症例のモルモットは、お腹のできものが主訴ですが、右側に突起状のものが認められます。
図 腫瘤(?)の拡大図
赤色様の分泌液が認められます。
あなたはこの症例に対して、どのように診断しますか??