みなさん、こんにちは!
東京都葛飾区で開業している獣医師の進藤と申します。
私が運営している病院は、エキゾチックアニマルの専門病院です。
当院には犬・猫はまったく来院しません。
狂犬病予防接種やフィラリア予防もないので、春の繁忙期もありません(これはよいことなのでしょうか??)。
一般的な動物病院で働く獣医師の皆さんの目には、当院のような専門病院の日常は新鮮にうつると思います。
本連載では、エキゾチックアニマル専門病院での日常を少しずつ紹介していきたいと思います。

症例クイズ:こんなオカメインコをどう診療する?
オカメインコが来院しました。
主訴は「元気がない、足が痛そう」とのことです。
あなたはこの症例に対して、どのように診断しますか??
図 来院したオカメインコ
高齢の個体です。上手に起立ができません。
オカメインコは、セキセイインコについで人気のある飼い鳥の一種です。
長寿な個体が多く、それゆえに加齢に伴う疾患に罹患することもしばしばみられます。
体重は100 g 前後とセキセイインコの 3 倍近くの重さですので、ハンドリングを上手にやらないと、振り向きざまに咬まれてしまうことがあるので注意が必要です(だからといって力で押さえつけてはいけません!)。
特に痛みを抱えている個体はナーバスになっていることがほとんどです。
図 足の外貌
肉眼でも異常が発見できます。