こんにちは。VETS CHANNEL事務局です。
今回は腹腔鏡に関するこちらの論文をご紹介いたします。
こちらの動画と合わせてご活用ください!

◇腹腔鏡補助下膀胱結石摘出術 講師:村端健臣先生(安藝動物病院)
 ①【腹腔鏡設置、膀胱固定】
 https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004025/
 ②【膀胱結石摘出】
 https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004026/
 ③【閉創】
 https://e-lephant.tv/vets-ch/vetspay/1004027/

改良型手技を用いた腹腔鏡下予防的胃腹壁固定術39例の成績と合併症

近年、腹腔鏡補助下、腹腔鏡下、内視鏡下の胃腹壁固定術の成功が証明されている。
腹腔鏡下胃腹壁固定術は、低侵襲かつ術後の罹患率の低さ、早期回復が可能であることから、近年普及しつつある。

本研究の目的は、犬における改良型低侵襲技術を用いた予防的胃腹壁固定術に関して述べることである。

2019年6月から2020年8月にかけて、飼い犬39頭のケースシリーズ研究が行われた。
各犬は、胃の漿膜と腹壁を切開することなく、2つのlaparoscopic needle holderを使用したbarbed suture糸による単純連続縫合を行う腹腔鏡下予防的胃腹壁固定術を受けた。手術時間、縫合数、縫合線の長さを記録した。術後の効果判定には、電話確認、飼い主アンケート、超音波検査を用いた。

腹腔鏡下胃腹壁固定術の手術時間中央値は12分(範囲:4~30分)、縫合線の長さの中央値は3cm(範囲:2~4cm)であった。
最終フォローアップ検査は平均で術後9カ月(範囲:3~14カ月)に実施され、全ての超音波検査(n=29)において問題無く胃腹壁固定が実施されていることが確認された。
術中および術後の合併症についても言及した。

この腹腔鏡下予防的胃腹壁固定術は、安全、迅速かつ簡便であり、その後の罹患率も低いことが判明した。
この方法は他の予防的胃腹壁固定術に代わる新しい方法であると思われるが、さらなる研究が必要である。



Outcomes and Complications in a Case Series of 39 Total Laparoscopic Prophylactic Gastropexies Using a Modified Technique.
Giaconella, V., Grillo, R., Giaconella, R., et al.
Animals (Basel), 2021; 11(2): 255.
PMID: 33498478.


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