アイペット損害保険株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員社長:安田敦子 以下、当社)は、犬・猫(以下、「ペット」)飼育者の1,000名を対象に、ペットのための防災対策に関するアンケート調査を実施しました。今年で8回目となる本調査では、はじめて災害経験*の有無による災害対策実施状況の違い等についても調査しました。
*本リリースにおいて「災害経験」とは、居住エリアで豪雨・暴風・竜巻・洪水・土砂崩れ・地震・津波が発生した経験を指します。

ニュース概要
【調査結果概要】
・災害経験者の約30%・未経験者の約15%が防災対策を実施、「ペット用防災グッズ」準備が最多
・「同行避難の原則」認知は約15%に留まるも、約8割は災害時ペットとの同行避難を希望
・避難所に望むのは「ペットと一緒に過ごせる」約61%、「同行避難≠一緒に過ごせる」に留意
・不在時間増加に伴う防災対策、災害経験者4割はペットの脱走や動線上の危険排除に積極的
・マイクロチップ装着率は約3割、災害時の迷子対策としてもマイクロチップ活用の検討を
●災害経験者の約30%・未経験者の約15%が防災対策を実施、「ペット用防災グッズ」準備が最多
災害を想定してペットに対する防災対策を行っているかを尋ねたところ、災害経験の有無で大きな差が現れました。災害経験がある場合、なんらかの対策をしている方は28.1%と約3割でしたが、災害経験がない場合、対策をしている方は14%に留まり、14ポイントもの差が生じました。

続いて、どのような対策をしているかを尋ねたところ、55.7%が「ペット用の防災グッズを備えている」、53.7%が「普段からクレートやケージに慣れさせている」と回答しました。

災害経験有無によって実施率に大きな差が生じた選択肢もあり、「近隣のペットと避難できる避難所を調べた、または確認した」は災害経験有無によって20ポイントもの差、「ペットと避難訓練をしている」については14ポイント以上の顕著な差が現れました。実際に災害を経験したことで、避難所の受け入れ態勢やペットと避難する難しさを実感した方もいらっしゃるのかもしれません。

●「同行避難の原則」認知は約15%に留まるも、約8割は災害時ペットとの同行避難を希望
環境省は災害が発生した際に、飼育者とペットが「同行避難」することを推奨しています。これを知っているか尋ねたところ、「知っている」と答えた方は全体の約15%に留まりました。

ただ、「同行避難」が推奨されていることを知らない場合でも、災害発生時にペットと同行避難しようと考える方は約8割に上り、多くの方がペットとの避難を望んでいるようです。
「ペットと同行避難」する理由は「ペットを置いていくのが不安なため」が約8割に上り、二次災害の危険性や、過去の災害事例からペットを置いていくリスクを感じているとの回答も上位になりました。一方、「ペットと同行避難」しない理由として「避難所に行ってもペットが入れない可能性」を挙げている方が約4割にのぼりました。同行避難しないと答えた方のなかにも、避難所の受入態勢が整っているなら避難したいと感じている方が一定数いることが窺える結果となりました。
