心筋症に罹患していることを疑う猫における心臓超音波検査のプロトコール
病歴や身体検査所見から猫が心筋症に罹患しているかもしれないと考えられる場合には、心臓の精査の実施が推奨される(エビデンスレベル 中、推奨クラス I)。また、高齢の猫に対して麻酔、静脈内輸液、あるいは徐放性グルココルチコイドの投与を実施する予定の場合にも心臓の精査の実施が推奨される(エビデンスレベル 低、推奨クラス I)。
Standard of careあるいはBest practiceのレベルで心臓超音波検査を行う。もしStandard of careのレベルの心臓超音波検査を実施できない場合には、Focused point-of-careのレベルの心臓超音波検査により左心房のサイズと心臓の形態を定性的に評価すれば、心疾患の有無とうっ血性心不全や動脈血栓塞栓症を発症するリスクに関するいくらかの情報を得ることはできる。