株式会社メディカル・アーク(所在地:東京都小金井市 国立大学法人 東京農工大学 多摩小金井ベンチャーポート、代表取締役:伊藤 博、以下、MA社という)は、がん細胞から特異的に分泌される血中エクソソーム内の『マイクロRNA』を検出して、わずかな血液で、12がん種を判定することに成功し、『Ark-Test』の事業化をスタートしました。
次いで、がんの罹患(りかん)の有無のみを検査する『Ark-Test がんリスク検査(以下、がんリスク検査という)』を確立し、2024年11月1日より測定に着手いたします。
(※1 MA社による調査)

ニュース概要

がん細胞から分泌されるエクソソーム内の「マイクロRNA」を解析する世界初の検査技術
8年の歳月を超えて、世界初の革新的検査技術が、さらなる進化を遂げました。わずかな血液でイヌのがん(12がん種)を特定。さらに、がん罹患の有無のみを検査する『がんリスク検査』が安価な検査費用と高感度・高特異度で、遂にスタートいたします。
【Ark-Test事業化の足跡】
・2023年 1月11日 5がん種の事業化スタート
((1)肝臓がん、(2)口腔内メラノーマ、(3)尿路上皮がん、(4)悪性リンパ腫、(5)肥満細胞腫)
・2023年10月 2日 8がん種の事業化スタート
(5がん種+(6)血管肉腫、(7)骨肉腫、(8)扁平上皮がん)
・2024年 1月11日 12がん種の事業化スタート(8がん種+(9)鼻腔腺がん、(10)乳がん、(11)肛門嚢腺がん、(12)肺腺がん)
・2024年11月1日 『がんリスク検査』事業化スタート

国立大学法人 東京農工大学名誉教授 伊藤 博
『Ark-Test』は、エクソソーム 研究の世界1位の研究者(※2)『落谷 孝広特任教授(東京医科大学 医学総合研究所 未来医療研究センター 分子細胞治療研究部門)』のアカデミアの支援を受け、伴侶動物(ペット)向けにMA社が、ヒトよりも早く事業化に成功した世界最先端の革新的検査技術です。
(※2 https://www.tokyo-med.ac.jp/news/2024/0603_163021003409.html )

東京医科大学 落谷 孝広特任教授
【12がん種に共通して発現する「マイクロRNA」を検出した!】
今回MA社は、上記12がん種の特定だけではなく、全てのがん種に共通して発現する「マイクロRNA」を検出し、『がん罹患のリスク』のみを検出することに成功しました。
この「共通マイクロRNA」は、12がん種以外からも発現することが確認されていることから、より多くのがんに共通して発現する可能性が高いと思われます。
【検査費用は低価格、しかも、高い感度と特異度】
この『がんリスク検査』は、感度(91%)・特異度(92%)ともに高い確率で、がんの有無のみを検出します。
さらに、検査費用は、1がん種の検査費用と同程度の低コスト(※3)を実現しました。
(※3 登録病院により、検査料金が異なるため、検査に要する費用は均一ではありません)

血清をデジタルPCR(高性能検査機器)で解析

高い感度(91%)と特異度(92%)を実現した「がんリスク検査」