病歴

心筋症(特に肥大型心筋症)に罹患した猫の多くにおいては目立った病歴はない。猫の主徴候として最も多いのは努力呼吸であるが、身を隠す、食欲不振といった非特異的な徴候のみを示す猫もいる。猫の呼吸困難の最も多い原因はうっ血性心不全であるようである。動脈血栓塞栓症による麻痺/不全麻痺が猫の主徴候であることもよくある。失神が猫の主徴候であることは少ない。先行する徴候がないまま突然死する猫もいる。

次回は「猫の心筋症の診断②:身体検査、胸部X線検査」について紹介する(11 月 16 日に公開予定)。

参考文献
1. Luis Fuentes V, Abbott J, Chetboul V, et al. ACVIM consensus statement guidelines for the classification, diagnosis, and management of cardiomyopathies in cats. J Vet Intern Med. 2020;34:1062-1077.

これまでの連載はこちら
https://media.eduone.jp/list/106/119/


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※VETERINARY BOARD 2021 年 7 月号では、「猫の肥大型心筋症 アップデート -HCMとHCM phenotype-」(監修:中村健介先生)の特集を掲載しています。本連載をご執筆いただいている大菅先生にも症例報告をご執筆いただきました。
出版:エデュワードプレス
サイズ:A4判 96頁
発行年月日:2021年7月15日


本体価格 4,400円(税込)

大菅辰幸 TATSUYUKI OSUGA

2012年 北海道大学 獣医学部卒業
2012年 北海道大学大学院 獣医学研究科 博士課程入学
2013年 日本学術振興会 特別研究員(DC1)
2015年 北海道大学大学院 獣医学研究科 博士課程修了、博士(獣医学)
2016年 日本学術振興会 特別研究員(PD)
2016年 北海道大学大学院 獣医学研究院 客員研究員
2016年 北海道大学 人獣共通感染症リサーチセンター 学術研究員
2017年 北海道大学大学院 獣医学研究院 附属動物病院 特任助教
2020年 宮崎大学 農学部獣医学科 助教

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