ペットとのお出かけ支援アプリ「Wan!Pass(ワンパス)」を運営するペッツオーライ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:小早川斉、https://petsallright.net/ 以下、ペッツオーライ)は、Wan!Passユーザー2,247名を対象に「愛犬との防災に関する意識調査」を実施しました。

ニュース概要

南海トラフ地震や台風、豪雨などの自然災害のリスクが高まり、防災への意識が全国的に高まる中、愛犬と暮らしている場合「どう行動するか?」を考える必要があります。環境省では、ペットとの「同行避難※」を前提としていますが、各自治体での避難所における受け入れ態勢やルールの情報が届きにくく、公開されていない場合もあります。そこで、Wan!Passユーザーへ愛犬との防災に関する意識や現状、課題を把握することで、サービスに反映するべく、調査を実施しました。
※同行避難は避難所までの避難行動を指し、避難場所でペットと人間が同じスペースで過ごすのは「同伴避難」です。

【調査概要】
調査対象:20代〜70代以上までの愛犬と暮らす全国のWan!Passユーザー2,247名
調査期間:2024年8月20日〜2024年8月30日
調査方法:インターネット調査
調査機関:自社調査(ペッツオーライ)
※本調査を引用する場合は、「出典:Wan!Pass愛犬との防災に関する意識調査」と明記の上、本リリースのリンクの記載をお願いします。

■本調査のサマリー
・愛犬を迎え入れる時に「防災対策を意識し対策を検討した」と答えたのは、10.9%に留まる
・災害発生時の愛犬との避難行動としては、「自宅が崩壊していなければ自宅待機する」が69.5%
・72.7%が愛犬用の備蓄や防災グッズを備えており、フードや飲料水・トイレ用品を用意
・「同伴避難が可能な避難所とそのルールを把握している」のは、9.9%に留まり、「避難可能な場所は知っているが同伴できるかはわからない」が33.7%、「避難場所を全く認知していない」のが10%


53%が「少しだけ意識したが、迎え入れる条件としては考慮していなかった」と回答、次いで、「特に何も検討していなかっった」が35.3%、「防災について詳しく調べた上で迎え入れることを決めた」と回答したのは10.9%に留まりました。しかしながら、「その他」と回答した方のフリーコメントでは、「当時は気にしていなかったが、一緒に暮らす中考え始めた」「迎える時は意識してなかったが迎えたあと犬用に防災バックを用意した」などの回答から、暮らし始めてから徐々に意識が高まっていることが考えられます。


「同伴避難可能な場所への避難」や「同行避難・同伴避難問わず避難所への避難」を合わせると9.8%に留まり、69.5%が「自宅が崩壊していなければワンコと自宅待機する」と回答し、「車中泊をしながら過ごす(13.1%)」「テントなどキャンプ用品を活用して過ごす(4.7%)」と合わせると、85%以上が避難所以外の場所を想定していることがわかります。
フリーコメント欄には「その時の状況による。同伴避難をしたいと思っても、受け入れてもらえるという確証はない。また、高齢者もいるので、様々対応策を考えなくてはならないと思う」や、「災害の種類や大きさによって変わりますが、同伴可能な避難所か車中泊かわんこと一緒に入れる方法で避難します」など、他の人へ配慮をしつつ愛犬との同伴避難を希望するという葛藤が見受けられます。
さらに、Q2で選択された避難行動を選択した理由について問うと、「急激に環境を変えてストレスを与えたくないから」や「避難所ではペットは受け入れてもらえない可能性が高く、またストレスが高くなると考えられるため、できるだけキャンプ用品など活用して探そうと決めている」「いつも乗っている車でワンコ達が安心するし、すぐに逃げれるから」といった愛犬にストレスを与えないような避難場所を考えていることがわかります。



愛犬用の備蓄や防犯グッズは用意していると答えた方が72.7%という結果になり、防災意識の高さが伺えます。備えているものとして、フード・飲料水、トイレ用品に加え、「ペットの保険証や身分証明書」や「迷子札」が入っており、災害時の避難場所で必要な証明書や迷子になった時などあらゆることを想定して準備していることがわかります。


「同伴避難なのか同行避難なのかはよくわかってないが避難可能な場所は知っている」との回答がトップで33.7%、次いで「避難場所を全く認知していない」20%となり、同伴可能な避難場所を場所やルールを完璧に把握している」と回答したのは9.9%に留まりました。
「確認の仕方がわからない」」や「確認しようとしたが同伴可能な避難所が見つからなかった」など、自治体によって表記の仕方が異なりルールが明記されていない場合もあり、愛犬との避難が可能かどうかわかりにくいという課題が浮き彫りになっています。

【その他、防災についての悩みについて】
・ペット同伴で避難できる施設が少ない、もしくは、あっても環境が悪い
・ペット同伴オッケーとあっても、実際はだめというケースをよく目にして、自分がいざそうなったらどうなんだろうという不安はあります。
・もしどうしても避難所でお世話にならなければならない時はやっぱり人間優先になるのでしょうか…用意した物を持ち出せなくて体ひとつで避難した場合食べ物などは動物は邪険にされてしまうのではないかと不安になります。
・犬と避難できても、同じ場所で避難できないのであれば意味がないので、ペットと同じ部屋で過ごせる避難所があれば、ペット用防災マップを作って配付してもらえるとありがたい。そういう情報がなかなか手に入りにくいのが悩みです
・多頭飼いなので、同行・同伴問わずどこで受け入れてもらえるのが前もって知りたい。役所に問い合わせると、有事の際にその避難所で発生した自治会によると言う返事。避難所に行っても受け入れが判然としないなら、車を持たない場合、自宅避難しか選択肢が無い