忘れてはいけないもう一つのモニタリング
数値や波形など、どうしてもモニタリング機器が映し出してくれるものに目が行きがちではあるが、最も重要なモニタリングを忘れてはいけない。それは患者の麻酔深度である。眼瞼反射の有無、顎緊張の有無、眼球の位置(下転しているとちょうどよい深度)などによって、適切な麻酔深度を保てているのかを常に確認する癖をつけておくと、機器に頼れなくなったときにも患者の状況を見失わずに済む。
次回は薬の選び方について述べていきたい。
本連載の記事は以下のリンクから読むことができます
https://media.eduone.jp/list/106/118/

小田彩子 AYAKO ODA
- 略歴
米国獣医麻酔疼痛管理専門医
ノースカロライナ州立大学獣医学部卒業
テネシー大学小動物臨床インターン修了
ノースカロライナ州立大学獣医麻酔科レジデント修了
Veterinary Anesthesiology Consultant(個人事業)代表