東栄新薬株式会社(所在地:東京都三鷹市、代表取締役:元井 章智)は、当社の露地栽培アガリクスKA21株の真菌症(犬のマラセチア)に関する研究成果を、当社の33本目となる国際論文として発表したことをお知らせいたします。

ニュース概要

露地栽培アガリクスKA21株

【論文タイトル】
「Effects of Outdoor-Grown Royal Sun Medicinal Mushroom Agaricus brasiliensis KA21 (Agaricomycetes) Fruiting Body on Canine Malassezia Dermatitis」

【和訳】
「露地栽培アガリクスKA21株子実体のイヌのマラセチアに対する有効性」


掲載論文: International Journal of Medicinal Mushrooms, 26(6):13 - 23 (2024)

URL   : https://www.dl.begellhouse.com/journals/708ae68d64b17c52,44d4ab3a3e65598e,42f1e31d0811ce9c.html



掲載された薬用キノコに関する国際ジャーナル

【試験実施機関】
東京薬科大学薬学部免疫学教室
森のいぬねこ病院(宮城県仙台市)

【論文の主な内容】
本試験では、真菌症(マラセチア)を発症しているイヌ(n=9 体重1.9~6.9kg)を対象に、露地栽培アガリクスKA21株を1日300mg(1粒)3か月間給与させました。

その結果、経口ステロイド薬を摂取していない群で、血液中の真菌由来β-グルカンに対する抗体価の有意な上昇、および臨床症状の改善が認められました。

この結果からKA21の摂取がマラセチアや他の真菌症の症状を軽減し、継続的な摂取が真菌症の再発予防に役立つほか、経口ステロイドの減量や、ステロイドの離脱をスムーズにする可能性が示唆されました。


【露地栽培アガリクスKA21株の犬猫の真菌症に対するペット用サプリメントとしての応用】

当社では過去に、露地栽培アガリクスKA21株を真菌症(マラセチア性皮膚炎・外耳炎、皮膚糸状菌症)のイヌネコ(n=94)に給与させ、痒みや脱毛などの有意な症状緩和作用を確認し、獣医師の満足度も80.6%~93.1%と高かったことを学会で報告しています。
(第25回日本獣医皮膚科学会学術大会)

今回論文発表した内容と、過去の学会報告のデータから、露地栽培アガリクスKA21のイヌネコの真菌症(マラセチア性皮膚炎・外耳炎、皮膚糸状菌症など)への有効性が期待されます。

■アガリクスについて
アガリクスは、補完代替医療の分野で健康食品・サプリメントとして広く利用されているキノコの1種。「菌株、栽培条件や産地により、その特性や含有成分が異なる。」「アガリクス含有製品の品質は、製品により大きく異なる」とされます。
* 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報より抜粋

■ブラジル産露地栽培アガリクスKA21株
ブラジルでキング・アガリクス21(=KA21)株を使用して、太陽の下、露地栽培されたアガリクス。暗所で栽培される通常のハウス栽培アガリクスに比べ、サイズは大きく育ち、主要成分のβ-グルカンやビタミンD*などを多く含み、抗酸化活性が5倍以上**といった特徴があります。


左:ハウス栽培アガリクス 右:露地栽培


β-グルカン含有量の違い


ビタミン・ミネラルの比較