この度、株式会社ペトリコウェル(本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉村貴幸)は犬に優しい優良ブリーダーだけと繋がるマッチングサイト『Breeder Families』をリリースしました。
https://breederfamilies.com/

ニュース概要

■ 犬に優しい優良ブリーダーだけと繋がるマッチングサイト『Breeder Families』:ユーザーに「正しい情報」と「安心してブリーダー/子犬を選べる場所」を提供

1.子犬への負担が少ないブリーダー直販サイト
日本では生体販売を行うペットショップから子犬をお迎えするのが一般的(約5割(※1))ですが、「Breeder Fmilies」は、ユーザーが直接ブリーダーからワンちゃんをお迎えすることが可能です(以下イメージ参照)。

直販の主なメリットは、①子犬への負担が少ない点②情報の透明性が高い点です。

①子犬への負担が少ない
ブリーダー直販の場合、ユーザーが子犬をお迎えするまで、狭いケージに入って何度も移動する必要がないため、子犬にとって負担が少ないです。また、お迎えまでずっと母犬や兄弟犬と同じ場所で過ごせるため、子犬にとって安心です。

②情報の透明性が高い
ブリーダー直販の場合、お迎えされるまで飼育者が変わらないので、ユーザーは飼育環境や子犬の特徴、子犬のルーツも正確に把握できます。


ただし、ブリーダー直販であれば、安心できるかというとそうではありません。

2.動物専門家と協力して「動物福祉目線の17の基準」と「厳格な審査プロセス」を体系化し、厳選
優良ブリーダー厳選を謳った直販サイトはたくさんありますが、基準やプロセスが曖昧で敷居が低いため、ワンちゃんを本当に大事にしている優良ブリーダーから営利優先のブリーダーまで多種多様なブリーダーが掲載されております。

結果として、サイトだけでは本当に信頼できるブリーダーなのか判断ができないため、ユーザーの中には様々な情報源を調べたり、現地に何度も足を運んだりして、信頼できるブリーダーを探しているユーザーもいます。また、そもそもそのような問題に気づかずに利用し、トラブルになってしまうユーザーもいるようです。なにより、優良ではないブリーダーが優良ブリーダーと思われてしまうと、いつまでもワンちゃんの環境は改善されていきません。

当サイトは、そのような社会課題を解決すべく、本当に信頼できるブリーダーを厳選するために、動物専門家と協力し、①動物福祉目線の17の選定基準②厳格な審査プロセスを体系化しました。

①動物福祉目線の17の選定基準
当サイトは、これまでブラックボックス化されていたブリーダーの選定基準を、動物福祉の観点で体系的に整理しました。法令を満たしているのは当然として、以下のような6個の絶対基準と11個の総合基準をもとにブリーダーを選定します。


動物福祉目線の17の基準


ここでは、絶対基準について簡単に説明いたします。

1. 少数の犬種に集中(3種程度)
国際畜犬連盟(FCI)公認の犬種は355種、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)公認の犬種は208種もあります(※2)。一定のグルーピングはできますが、それぞれ体のつくりや注意すべき病気等特徴が異なります。当サイトは、犬種の特徴を理解し様々なリスクに配慮しながら繁殖・飼育するためには、犬種を絞る必要があると考えています。世の中にはブームに乗って人気犬種を扱い、どんどん犬種を増やしていくブリーダーもいますが、当サイトはそのようなブリーダーの掲載をお断りしております。

2. ミックス犬を繁殖しない
異なる犬種で交配を行った犬種をミックス犬といいます。ミックス犬は遺伝子が強くなるという説もありますが、健康リスクが読めず、特にサイズの異なる犬種同士のミックスは母体への負担も大きいです。また、ミックス犬自体の遺伝子検査はできませんし、JKCの血統書もつきません。レアである、見た目がかわいいという理由でここ数年日本ではミックス犬の人気が出ており(犬種ランキング2位(※3))、そのブームに乗って様々なミックス犬が繁殖されています。ミックス犬をすべて否定するわけではありませんが、当サイトの「犬に優しいブリーダー」という定義には合わないと考え、ミックス犬を繁殖するブリーダーの掲載はお断りしております。

3. ペットショップ等を使わない
繰り返しになりますが、ペットオークションやペットショップを通じた生体販売は長距離移動や狭いケージでの生活を強いられるため、子犬にとって健康面・心理面の負担が大きいです。よって、アメリカのカルフォルニア州やフランス等の国では禁止(保護犬は除く)されております(※4)。
負担が少ないことが直販のメリットではありますが、実は多くの直販サイトにはオークションやペットショップに販売しているブリーダーがたくさん掲載されています。「犬に優しいブリーダー」はそのような手段を選ばないため、我々はオークションやペットショップを利用するブリーダーの掲載はお断りしております。

4. 耳や尻尾を切らない
知らない人も多いですが、犬種によっては産まれてすぐに耳や尻尾を切る断耳・断尾が行われております。人気犬種のトイプードルも断尾されているため、短くて丸い尻尾になっていますが、本当はもっと長いのです。もともとは、猟犬や牧畜犬として活躍していた名残ですが、今はペットの目的で飼育されているため不要です。よって、スイスやイギリス等の国では禁止されています(※5)。
犬種標準になっている、ドックショーのため、消費者もその形が普通だと思っているといった理由で続けるブリーダーもいますが、動物福祉を重視する当サイトは断耳・断尾を行うブリーダー(医療目的除く)の掲載はお断りしております。

5. 見た目以上に健康を重視
より小さい方が可愛い、売れるという理由から、とにかく小さい子にしようとするブリーダーがいます。例えば、繁殖に向かない小さいサイズの母犬を交配させる、小さいうちにご飯の量を減らすといった例があります。こういった見た目重視のブリーディングは母犬や子犬の健康に大きな問題を及ぼします。もちろん、犬種の特性として小さい場合もありますが、繁殖にはサイズが大きめで健康な母犬を選ぶ、子犬のときにしっかり栄養を与えて丈夫にする等犬の健康を考えた繁殖・飼育をすべきです。

6. 引退犬も大切に
出産を何度か頑張ったお母さん・お父さんはいずれ引退を迎えます(以下引退犬という)。ブリーダーの中には、引退犬を相手の見えない引き取り業者に渡してしまう人もいます。一方、「犬に優しいブリーダー」は、引退犬のその後の暮らしも大切にしているため、引退後も自分と最後までペットとして一緒にいるか、友人や過去子犬を引き渡しことのある飼い主等顔の見える相手に譲るかを選択し、引退後の幸せを担保するよう努めます。当サイトでは、そういった引退犬も大切にしているブリーダーのみ掲載します。

②厳格な審査プロセス
当サイトは、初回審査と継続審査を厳格に行います。初回審査では、書面審査のみならずヒアリングや犬舎確認まで行い、上記選定基準をどこまで満たしているか、正確な情報を提供しているかしっかりチェックします。継続審査では、プロダクトを使ったチェックユーザーへの書類提出の義務づけ、定期的なヒアリング等により、掲載継続可否を判断していきます。
なお、多くのサイトは、優良ブリーダーを厳選と謳いつつも、審査ではwebフォームと登録証の提出だけで2,3日で登録できてしまうサイトがほとんどです。


3.素晴らしいブリーダーさんの価値を伝えられる
当サイトでは、審査の結果、ブリーディングの中で素晴らしいと判断した部分(上記の総合基準に関して)についてタグを付与し、ブリーダー一覧画面で可視化しております。更に、ブリーダー詳細画面で、付与したタグに関する具体的な内容も掲載しております。結果として、ブリーダーさんのこだわりや価値をユーザーにしっかり伝えることができ、ユーザーも安心してブリーダーさんを選ぶことができます。
多くのサイトでは、自己PRはありますが、本当に犬に優しいブリーダーさんの価値が客観的に伝わりづらく、ユーザーも判断が難しいと思います。


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