腸内フローラ

ヒトの腸内には数百種類、500 兆から 1,000 兆個(10×1012程度)の細菌が生息し、それらが免疫や栄養素の分解などに関与しています。現在、培養同定できている腸内細菌は 20~30%に過ぎないとされています。これらの細菌集団を「腸内フローラ」と呼び、腸管粘膜に細菌の花が咲き乱れる百花繚乱の様相を呈しているのです。最近、学会などの専門家が集まる集会では、常在微生物叢を総称して「マイクロビオータ(microbiota)」と呼んでいます。この腸内フローラは食物の栄養分の一部を利用して生活し、腸内細菌間で菌数のバランスを保ちながら生態系を形成しているのです。腸内フローラを構成する菌種は腸管の場所により異なるのですが、乳酸菌、連鎖球菌、ビフィズス菌、クロストリジウム菌や酵母などで構成されています。この中には、一般的に呼ばれている「善玉菌」と「悪玉菌」が含まれます。