「大切に飼いたい」という、飼い主さんの想いに寄り添ってほしい

――今回の「asサロン」では、「飼い主さんに伝えたい子犬の『しつけ』のこと」について動物看護師の方に向け、レクチャーをしていただきました。パピー期になぜ、飼い主さんにしつけを啓蒙することが重要なのか、改めてお聞かせいただけますか。

鹿野先生:「馴らす」「しつけをする」「体を触る」「保定をする」といったことを、早い段階で飼い主さんが知って、やってもらっていれば、動物看護師さんたちの仕事が楽になるはずです。社会化期にしつけができていれば、保定されても抵抗せず、自然と受け入れてくれるのです。動物看護師の負担を減らすためにも、パピー期の社会化教育が広く普及することを望んでいます。

――今、動物看護師や獣医師にはパピーケアや社会化教育についての情報が不足している、ということなのでしょうか。

鹿野先生:獣医大で行動学が必修科目になってから10年も経っていませんから、これまで学ぶ機会が少なかったのではないかと思います。また、獣医師の方も誰に頼めば良いか、わからなかったのではないでしょうか。最近はパピークラスをしたいという獣医師が増えていると聞きますので、時代は変わってきたように思います。

――最後に、動物看護師の皆さまにメッセージをいただけますでしょうか。

鹿野先生:これからの動物病院は「病気の治療のために病院に行く」というだけではなく、気持ちのつながりを求めて動物病院に訪れる人が増えてくるはずです。国家資格化により行動学が必修になったことで、動物病院で犬のしつけを今後担っていくのは動物看護師だと考えます。動物看護師も飼い主さんも、正しい知識を持って、正しく犬と向き合うことが必要です。「犬を大切に飼っていきたい」という飼い主さんの気持ちにしっかりと寄り添い、サポートできる動物看護師の方が増えてほしいと切に願っています。


≪asサロンの動画撮影風景≫