‐ はじめに ‐

こんにちは。動物病院ヒューマンスキル育成コンサルタントの田中理咲(タナカリサ)です。

今回のテーマは「叱る」です。似た言葉に「怒る」があります。
私は、「叱るはフィードバック」であり、「怒るは感情をぶつけること」と捉えています。
フィードバックは、相手の行動やその成果に対して、客観的な評価(良い/良くない)を伝え、より良い結果へ導く未来志向のコミュニケーションです。

そういう意味では、「褒める」も「叱る」も同じフィードバックです。ただ、叱られる側の価値観によって受け取られ方が違ってくるというのも現実なので、相手の心に届きやすく、より良い結果にむけて自ら行動を起こしてもらえるような叱り方をした方が生産的ですよね。

<第5回目はこちら>
https://media.eduone.jp/detail/10307/

もしもあの有名人が後輩だったら…どう叱る?

今回はぜひ「自分だったらどう叱るか?」を具体的にイメージしながら、読み進めていただきたいと思います。
そこで、イメージを具体的にするために、ペルソナ(架空の人物像)を設定することにしましょう。「もしもあの有名人が後輩だったら、自分はどう叱るか?」と、楽しみながら考えてみてください。

<各タイプの復習をしたい方はこちら>
http://media.eduone.jp/detail/10258/

まずは「倍返し」でおなじみの半沢直樹。彼は何タイプに感じますか?自分の信念に沿って真っ向から立ち向かい自分の正義を貫き通す。追い込まれれば追い込まれるほど燃えるその姿はまさに「ライオン」タイプです。

「おサル」タイプはタレントさんに多く見られますが、それは職業的なパフォーマンスかもしれません。しかし、根っからのおサルタイプと言えば…、明石家さんまさん。褒められるのが大好きなこのタイプには、どのような「叱る」で成長を促しますか?

分析家で完璧主義が特徴の「ふくろう」タイプのペルソナは、イチロー選手がイメージしやすいでしょう。少々頑固で、自分で考えて納得しないと動かないイチロー選手が後輩だったら、皆さまは「叱る」にどんな工夫をされるでしょうか?

協調性が高く平和を好み、少々八方美人で承認欲求が高い「うさぎ」タイプ。有名人だとウッチャンナンチャンの内村光良さんはイメージがつきやすいのではないでしょうか?繊細で関係性を重視するうさぎタイプには、どのような叱り方の工夫をされますか?

※ペルソナに設定した方たちの本当のタイプは異なるかもしれませんが、タイプごとの接し方をイメージしやすいように、メディアで知る範囲の特徴で分類しています。


■ケース:ミスの報告が遅く、院長・先輩の初期対応が遅れた!

ケースを使って効果的な関わり方を考えていきましょう。
下記のケースでの、設定したペルソナはどんな反応を示しそうか?また、自分だったらどう工夫するか?ぜひ考えてみてください。

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若手スタッフの鈴木さんが、飼い主様からの問い合わせに自己判断で答えたことでクレームが発生した。
先輩としては「相談してくれたら初期対応がもっとスムーズにいったはず。なぜ相談しなかったんだ!」という感情があり、「動物医療の現場で働いている自覚をもって、確実な報連相により正確な仕事をする」ように行動変容してほしいと考えている。
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各ペルソナへの対応例をこの後ご紹介します。▶