進歩と発展を続ける「ペットテック」

一方、最近のAI(人工知能)やIoT(Internet of things)をペットビジネスに結び付けた「ペットテック」という分野も各段の進歩が見られ、今後のペットビジネスを大幅に発展させる可能性を秘めています。

具体的にはペットテック関連商品としてポピュラーなものに「見守りカメラ」があります。飼い主が就業中にもペットの行動を遠隔で確認できることになります。さらに最近ではAIによりカメラがペットの動作を認識して、飼い主のスマートフォンに通知され、常に画面を見ていなくてもコミュニケーションをとるタイミングをAIがサポートしてくれるようです。

ペットの行動にAIが活用されビックデータが集積されてくると、これまでの経験的なペットのしつけに関する技術にも変化をもたらし、動物行動学そのものの内容にも影響が出てきそうです。すでに飽和状態とも言われますが、遠隔操作で自動給餌できる自動給餌器も飼い主の生活スタイルに合わせた製品と言えるでしょう。


最近では給餌のみならず附属したカメラでペットの様子が観察できることもヒットにつながったようです。また、ペットテックをもとに発展する製品として、ペットの健康管理に関するものがあり、すでに実用化されています。例えばネコは素因として泌尿器疾患にかかりやすい動物であることから、排尿時に自動で体重や尿の量・回数を記録していくことで健康管理に役立たせようとする製品が販売されています。複数のネコを飼育していてもAIを使った顔認証システムを利用して個別のデータを集めることができるということです。



以上、断片的な情報ですが、ペットビジネスが急成長を遂げていることを感じていただけたでしょうか?
ただ先にも述べましたが、ペットビジネスについて法的規制が対応できていない部分も多々あります。様々な製品が開発されて利用し、ペットの健康が向上し健やかな毎日を過ごすことには異論のないところです。
しかし、市販される全ての製品が有効で安全ということまで言えないということも理解する必要があります。製品の選択権は飼い主にあることから、獣医師はさまざまな情報を収集し、飼い主の大切なペットがより良い生活を過ごせるように適時アドバイスをしていただきたいと思います。

また、ペットテックに関してはAIによる様々な情報をどのように獣医学に結び付けていくかは獣医師に課せられた課題でもあるように感じています。得られた情報が有意義に活用されるようにさらなる研究が求められているようです。